舞姫
君が転んだとき、真っ白な百合の花がひらく。
病床の舞姫、痩せた犬のコンチネンタル・タンゴ。
水のような感情を持つ君には素直が似合う。
薄弱した背骨に宿る月の音楽で踊る舞姫。
夕陽を浴びて朽ち果て蘇る身体をもつ君は、模造された林檎のように美しい。
小児麻痺の標本図鑑。
千切れた指。
そのまま、包丁で羊羹を切ったような「存在」であってほしい。
夏のサイダーという「語感」から程遠い人であってほしい。例えるなら。
デカルトやサルトルを思いっきり平手打ち。
プラトンやフーコーを思いっきり平手打ち。
ゴッホもピカソもバタイユもアルトーも、みんな思いっきり平手打ち。
君の口臭とともに吐き出される言葉。
それが世界のすべてに着色していることに君は気づいていない。
神々は黄昏る。
君がの口臭に。
君の踊りに。
赤い夜と半分に割った林檎でできた鍵盤で、痩せた犬の足跡を音楽譜にして。
踊ることが君の言葉。
病床で舞うことが君の言葉。
from阿部 洋一 to 乾 悦子
久々に読み返して、自由で在った自分に気づかされて懐かしくなた。
と、同時に、お互いを尊く思い在っていたことも、創造意欲を湧きたててくれてたことも思い出したよ。
あの時の様に、また、舞いたい。
もう少しで、戻るからね。








